マニフェストとは

マニフェストとは、産業廃棄物の処理を委託する際に委託業者が発行する伝票のことです。またの名を「産業廃棄物管理表」とも呼びます。

マニュフェストは7枚つづりの伝票で、運搬や処理を請負う処理業者は、委託された処理が終わった時点でマニフェストの必要部分を排出業者に渡すことで、適正に処理を終えたことを知らせます。
マニフェスト制度を利用することにより、不適正な処理による環境汚染や、社会問題となっている不法投棄を未然に防ぐことができます。

なぜマニフェスト制度が必要か

マニフェスト制度が導入される以前は、委託した産業廃棄物が今どこにあるのか確認することは非常に困難でした。たとえば、運搬業者に「この前もっていてもらった産業廃棄物の処理は終わった?」と確認しても運搬業者も把握することは難しかったのです。

そこで、排出業者の責任で、処理業者が契約通り処理をしているか確認ができるように1990年にマニフェスト制度が始まりました、

マニフェストに記入すること

マニフェストには以下の情報を記入します。

  1. 誰が・・・委託者、収集運搬業者、中間処分業者、最終処分業者
  2. 何を・・・産業廃棄物の種類、数量、荷姿など
  3. どのように・・・廃棄物の処分方法、産業廃棄物の最終処分の場所など
  4. いつ・・・マニフェストの発行日、運搬終了日、処分終了日、最終処分終了日

の4つの事項について記入します。

マニフェストの流れ

一次マニフェストと二次マニフェスト

上の図でバックの色の薄い部分で、排出業者が発行しから中間処理業者までのものを「一次マニフェスト」といいます。そして、上の図でバックの色の濃い部分は、新たに中間処分業者が発行する「2次マニフェスト」になります。中間処分業者は2次マニフェストのE票が返ってきた時点で預かっていた1次マニフェストのE票を排出業者に戻してようやく排出事業者は最終処分が終わったことを確認します。